2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板へルニアは、椎間板の髄核物質が後方の線維輪を部分的あるいは完全に穿破し、椎間板組織が脊柱管内に突出あるいは脱出して、馬尾や神経根を圧迫し、腰痛や下肢の神経症状を呈する。 姿勢変化と椎間板内圧は密接に関係しており、骨盤後傾や腰椎前弯…

発育性股関節脱臼・股OA・THA

発育性股関節形成不全のエックス線診断に関する設問である。発育性股関節形成不全の特徴として, ①開排制限, ②大腿内側皮膚溝の非対称, ③脱臼側の下肢短縮や大転子高位などがみられ、 股関節の脱臼状態や臼蓋形成不全が画像にて確認される。 先天性股関節脱臼…

膝OA・TKA

膝OAに関する大規模な疫学研究Research on Osteoarthritis Against Disability(ROAD)プロジェクトでは、 K-L分類(図1)によるgradeⅡ以上の膝OAは2,400万人、50歳以上で痛みを伴っている膝OA患者は820万人と推計され、予想以上に多いことが明らかになりま…

スポーツ障害

テニスー外(カタカナ)ー中指伸展テスト、手関節背屈テスト 野球ー内ー肘外反テスト 1. 野球肩は投球動作を繰り返すことで、 肩関節を構成する組織が損傷されて疼痛を生じる。 2. 投球骨折は上腕骨の近位に、 遠位に相反する捻転力が加わり、骨折を生じる。 3…

肩関節周囲炎・腱板断裂

肩関節周囲炎は炎症期、拘縮期、回復期に分類され、炎症期では動作時痛のため自動運動が制限される。それとともに安静時痛や夜間痛も生じてくるようになる。拘縮期では、あらゆる方向へ肩関節の動きは制限されるが、疼痛は徐々に改善してくるようになる。そ…

骨関節・熱傷

1. I度熱傷は、表皮に限局した熱傷である。発赤や紅斑、疼痛を呈すが、水疱はみられない。 3. 手背の浅達性I度熱傷は、表皮と真皮浅層までの深度である。未破裂の水疱と著しい疼痛があるが、基本的には瘢痕を残さずに治癒し、外科的治療は行われない。2. 深…

義肢・装具学

正常歩行の立脚終期(Push-Off)では、股関節軸と足関節軸を結ぶ線(TKA線)は重直に対して15後方にある。 しかし実際には、骨盤の3~4の前傾と膝関節の屈曲および足関節の底屈が起こっているため、股関節は5程度伸展しているに過ぎない。 これに対し、義足では立…

小児・人間発達

小児の先天性心疾患、Fallot (ファロー)四徵症とは、 ①肺動脈狭窄(漏斗部の狹窄)、 ②心室中隔欠損、 ③右室肥大、 ④大動脈騎乗(右方位)が合併した病態である。 成因は心臓の漏斗部中隔の右心室側への偏位であり、他の三病変はこれに随伴する。自然予後は不良…

がん関連

がん患者では、その治療過程においてさまざまな機能障害が引き起こされて、それらの障害によりADLやQOLが低下してしまう可能性が高い。 がん患者に生じうる機能障害は、がんそのものによる直接的障害とがんの治療に起因する間接的障害に分類される。 直接的…

精神医学・認知症

特発性てんかんは、素因以外に発作を起こす原因が不明なものである。 一方で、脳炎や脳血管障害、外傷など、脳の器質的障害によるものは症候性てんかんに分類される。 5. 特発性てんかんと症候性てんかんの出現率の比は、約3:1で、特発性てんかんのほうが多…

心理・精神・臨床心理学

パブロフー古典的条件付け(レスポンデント) 行動療法 道具的条件付け(オペラント)ースキナー 系統的脱感作法ーウォルピ 暴露法(エクスポーチャー) トークンエコノミー バイオフィードバック 森田療法ー森田正馬(まさたけ) 絶対臥じょく 自律訓練法ーシュルツ…

脊髄損傷

脊髄損傷においては、損傷レベル(損傷高位)の診断が不可欠です。 【損傷高位とは】 機能が残存している最下位の髄節名で表す。 key musclesとkey sensory pointを定めて、機能している筋と知覚の髄節を見極めて損傷高位を診断する。 例えば、Triceps(上腕…

膠原病

アレルギーはI~V型に分類される. 1:Ⅳ型アレルギー(遅延型アレルギー)はツベルクリン反応,接触性皮膚炎などがある. 2, 5:Ⅲ型アレルギーは急性系球体腎炎,膠原病(リウマチ熱,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,多発性筋炎,結節性多発動脈炎)などがある. 3:Ⅱ…

呼吸・循環・代謝・感覚器

浮腫とは細胞外液量,特に組織間液(間質液)の量が異常に増えた状態で,全身性浮腫,局所性浮腫がある。 また,圧痕性浮腫は圧した場合に圧痕になるもの,非圧痕性浮腫は圧痕にならないものである。 前者は間質に水がたまる状態であり,ネフローぜ症候群や肝硬変な…

内部障害

内部障害とは、心臓、腎臓、呼吸器、膀胱・直腸、小腸、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV感染症)、肝臓機能障害の7つを指す。代謝疾患❌ 急性肝炎とは主に肝炎ウイルスが原因で起こるびまん性疾患で、 黄疸、食欲不振、嘔気、嘔吐、全身倦意感、…

神経・筋疾患

筋力低下 遠位、神経の病気 【ALS(四肢遠位)、ギランバレー、シャルコーマリートゥース、筋強直性ジストロフィー】 近位、筋が名前につく 【筋ジストロフィー、重症筋無力症、ランバートンイートン、多発性(皮膚)筋炎(四肢近位)】 2.周期性四肢麻林痺は、血…

慢性疼痛

CRPS (complex regional pain syndrome:複合性局所疼痛症候群)とは、 神経や骨軟部組織の損傷後に引き起こされる ①感覚神経 ②運動神経 ③自律神経 ④免疫系の病的変化 によって発症する慢性疼痛症候群である。 2:反射性交感神経性ジストロフィー(reflex sympat…

脳血管障害②、高次脳機能障害

SIAS には上下肢の5項目の運動機能、腱反射、筋緊張、触覚、位置覚、関節可動域、疼痛、座位、腹直筋筋力、高次脳機能、言語、健側大腿四頭筋筋力と握力の項目がある。SIASは評価項目が多いが、1項目1課題の評価であり、簡便に評価できる。 非麻痺側機能、体…

脳血管障害①

硬膜外血腫ー凸レンズ 硬膜下血腫ー三日月 脳梗塞(早期診断)ーMRI拡散強調画像(DWI) 脳出血ー単純CT画像 わが国のくも膜下出血の年間発症率は, 人口10万人あたり約20人であり, 1: 2の割合で女性に多い。脳卒中のなかでも, 40~60歳代の若年での発症が比較的多…

病理学

放射線ー物理的要因 アルコールー化学的要因 急性期のくも膜下出血の診断に有用ー単純CT ホルモン過剰の疾患は3つ ひ・ば・く 先端肥大症、巨人症ー小人症 バセドウ病 ークレチン症、橋本病 クッシング症候群 ーアジソン病 バセドウ病ー甲状腺機能亢進ーメル…

運動学

1. オトガイ横筋ー二重顎をつくる。2. 鼻中隔下制筋ー鼻中隔を引き下げ、鼻孔を広げる。3. 皺眉筋(しゅうびきん)ー眉を内下方に引き、左右眉間に縦のひだをつくる。4. 鼻根筋(びこんきん)ー眉間の皮膚を引き下げ、鼻根にひだをつくる。5. 大頬骨筋ー口角を引…

生理学

2. 小胞体は、細胞質内で物質を輸送する。膜面にリボソームが付着した粗面小胞体と、リボソームのない滑面小胞体がある。 3. リボソームは、蛋白質合成の場である。RNAと蛋白質から構成される。 4. コレステロールを合成するのは滑面小胞体である。 3:Golgi…

解剖学

1. 腎臓は中胚葉由来である。2. 肝臓は内胚葉由来である。3. 乳腺は外胚葉由来である。4. 毛髮は外胚葉由来である。5. 尿管は部位により、中胚葉または内胚葉に由来する。 外ー神経、皮膚表皮 中ー骨、筋、結合組織 内ー消化管の上皮 1. 常染色体は44 個ある…