2020-01-26から1日間の記事一覧

義肢・装具学

正常歩行の立脚終期(Push-Off)では、股関節軸と足関節軸を結ぶ線(TKA線)は重直に対して15後方にある。 しかし実際には、骨盤の3~4の前傾と膝関節の屈曲および足関節の底屈が起こっているため、股関節は5程度伸展しているに過ぎない。 これに対し、義足では立…

小児・人間発達

小児の先天性心疾患、Fallot (ファロー)四徵症とは、 ①肺動脈狭窄(漏斗部の狹窄)、 ②心室中隔欠損、 ③右室肥大、 ④大動脈騎乗(右方位)が合併した病態である。 成因は心臓の漏斗部中隔の右心室側への偏位であり、他の三病変はこれに随伴する。自然予後は不良…

がん関連

がん患者では、その治療過程においてさまざまな機能障害が引き起こされて、それらの障害によりADLやQOLが低下してしまう可能性が高い。 がん患者に生じうる機能障害は、がんそのものによる直接的障害とがんの治療に起因する間接的障害に分類される。 直接的…

精神医学・認知症

特発性てんかんは、素因以外に発作を起こす原因が不明なものである。 一方で、脳炎や脳血管障害、外傷など、脳の器質的障害によるものは症候性てんかんに分類される。 5. 特発性てんかんと症候性てんかんの出現率の比は、約3:1で、特発性てんかんのほうが多…

心理・精神・臨床心理学

パブロフー古典的条件付け(レスポンデント) 行動療法 道具的条件付け(オペラント)ースキナー 系統的脱感作法ーウォルピ 暴露法(エクスポーチャー) トークンエコノミー バイオフィードバック 森田療法ー森田正馬(まさたけ) 絶対臥じょく 自律訓練法ーシュルツ…

脊髄損傷

脊髄損傷においては、損傷レベル(損傷高位)の診断が不可欠です。 【損傷高位とは】 機能が残存している最下位の髄節名で表す。 key musclesとkey sensory pointを定めて、機能している筋と知覚の髄節を見極めて損傷高位を診断する。 例えば、Triceps(上腕…

膠原病

アレルギーはI~V型に分類される. 1:Ⅳ型アレルギー(遅延型アレルギー)はツベルクリン反応,接触性皮膚炎などがある. 2, 5:Ⅲ型アレルギーは急性系球体腎炎,膠原病(リウマチ熱,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,多発性筋炎,結節性多発動脈炎)などがある. 3:Ⅱ…

呼吸・循環・代謝・感覚器

浮腫とは細胞外液量,特に組織間液(間質液)の量が異常に増えた状態で,全身性浮腫,局所性浮腫がある。 また,圧痕性浮腫は圧した場合に圧痕になるもの,非圧痕性浮腫は圧痕にならないものである。 前者は間質に水がたまる状態であり,ネフローぜ症候群や肝硬変な…

内部障害

内部障害とは、心臓、腎臓、呼吸器、膀胱・直腸、小腸、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV感染症)、肝臓機能障害の7つを指す。代謝疾患❌ 急性肝炎とは主に肝炎ウイルスが原因で起こるびまん性疾患で、 黄疸、食欲不振、嘔気、嘔吐、全身倦意感、…

神経・筋疾患

筋力低下 遠位、神経の病気 【ALS(四肢遠位)、ギランバレー、シャルコーマリートゥース、筋強直性ジストロフィー】 近位、筋が名前につく 【筋ジストロフィー、重症筋無力症、ランバートンイートン、多発性(皮膚)筋炎(四肢近位)】 2.周期性四肢麻林痺は、血…

慢性疼痛

CRPS (complex regional pain syndrome:複合性局所疼痛症候群)とは、 神経や骨軟部組織の損傷後に引き起こされる ①感覚神経 ②運動神経 ③自律神経 ④免疫系の病的変化 によって発症する慢性疼痛症候群である。 2:反射性交感神経性ジストロフィー(reflex sympat…

脳血管障害②、高次脳機能障害

SIAS には上下肢の5項目の運動機能、腱反射、筋緊張、触覚、位置覚、関節可動域、疼痛、座位、腹直筋筋力、高次脳機能、言語、健側大腿四頭筋筋力と握力の項目がある。SIASは評価項目が多いが、1項目1課題の評価であり、簡便に評価できる。 非麻痺側機能、体…